Sayo Deviceというプログラマブルキーボード

SayoDevice

 2020年にCOVID-19が猛威を振るい始めてから、ほぼずっと家で仕事をするようになりました。となるとオンラインで会議なんて普通になるわけですが、慣れてくると、オンラインミーティングツールのショートカットキーとかマウス動かしてクリックするのが面倒になって来るんです(笑)

じゃぁ、面倒をどうすれば解決できるのかと考えて、たどり着いた答えがプログラマブルキーボード。つまり、1つキーを押したら、CTRL+なんちゃら、みたいなショートカットキーとか、一連のキー操作なんかをできるようにしたいわけです。

取りあえず探すのはピンキリでいろんなものが売られている amazon.co.jp を使います。キワモノも多々あるので注意が必要ですが・・・


そこで見つけたのがSayo Deviceというプログラマブルキーボードです。出品者やバリエーションはいくつかありますけど、外見の特徴からどれもSayo Device で同じメーカーのものだろうと思われます。購入したのはSayoDevice 2x6F RGBというものでした。「でした」と言うのは、手元に来るまで詳しい仕様がわからなかったためです。中華あるある、ですね。同梱されていた1枚ペラの説明書?によると正式名は SayoDevice らしく、Macro Mechanical Keypad という製品名らしいです(笑)。

買ったのはamazon.co.jpで買ったのですが、いろいろなバリエーションという意味では、AliExpressで探して買う方がいいとは思います。sayodeviceで検索するといろいろ出てきますよ。

 

SayoDevice設定アプリを準備する

さて、SayoDeviceですが、 使い始める前にキーに機能というか、キーコードというかそういったものをマッピングしてやる必要があります。1枚ペラ取説にあるSoftwareと書かれてるQRコードにアプリのダウンロード用URLがありますので、そこからSetting_v2.zipをダウンロードして適当なフォルダーへ解凍します。

解凍すると Sayo_CLI_xxxx という実行ファイルが出てきます。xxxxはWindows、Mac_X86、Mac_M1、Linuxとあって、Windows/Mac/Linuxで動作するようです。使っている環境は基本的にWindows環境なので、設定にはSayo_CLI_Windows.exeを使います。他の環境では試せてないので、ちゃんと動作するのかどうかは定かではありません。

Sayo_CLI_Windowsを起動したとき、Microsoft Visual C++ 2015のランタイムがインストールされていないとエラーが表示されます。その時はランタイムをインストールしてから起動しましょう。

そうそう、このアプリ。英語モードも用意されてますが、何気に中国語のままの部分もあったりするのはちょっとナニです。

 

SayoDevice設定アプリを起動してデバイスへ接続する

 Sayo_CLIという設定アプリは、ローカルロールバックアドレスをフックするWebサーバーとして実装されています。UIの部分をHTML+Javascriptで実装するという、ありもののいいとこどりで作りこむという選択をしたように思えます。起動時に居セキュリティーがぁ・・・とか言ってきますが、そこは気にせず実行を選択するしかありません。だって、そうしないと設定できないですしね。気にする方は、サンドボックス環境を用意して、そこで実行するのが吉ですよ。

まぁ、とにかくアプリが起動したらデバイスの検索画面になりますので、買ったSayoDeviceをPCに接続してOS側の認識が済んだら「Search Device」をクリックします。正常にSayoDeviceが認識されていれば、そのデバイスが表示されますので、設定したいデバイスをクリックして選択します。そしたら画面下の「Connect Device」 をクリックして、デバイスへ接続します。

 

SayoDeviceへ キーのマッピングをおこなう

デバイスへ接続されると、キーのレイアウトとマッピングの状態が反映されているはずです。買ったばかりのデバイスですと、キーコードが1,2,3,4・・・のようにマップされているみたいです。 レイアウトは、手元にある2x6F RGBでは、USBコネクタがある長辺を後ろ(上)側、USBコネクタがない長辺を前(下)側として、左上角から1,2,3,4,5,6となっていています。そして下段の一番左から順に7,8,9,0,A, Bというキー配列です。

基本的なキーマッピングは「Key」という機能でおこないます。設定アプリのデバイスへの接続直後はこの「Key」という機能の画面です。マッピングしたいキーをクリックして、「Key Mode」を選んで、その後必要なパラメータ「Modifier Keys」とか「General Keys」とか選んだ「Key Mode」に応じたデータを設定してやります。ぶっちゃけ、ある程度キーボードがデバイスドライバーでどのように処理されているか理解していないと理解できないことも多いかなーと感じますが、こればかりはモノがモノですし、このSayoDeviceは超多機能なのでしかたがないと思います。まぁ、あれだ、勉強しましょう😎

Sayo_CLI
SayoDeviceはキーボードだけではなく、マウスやジョイスティックのエミュレーションもサポートしているようです(使ったことないけど)。あと、まとまったキー操作とか、繰り返し操作とかは「Script」をあらかじめ定義して、「Key」でそのスクリプトを呼び出すようにします。スクリプトでは一連のキー操作を「Record」機能で記録して、それをスクリプトとして反映できるので便利です。一度、「Record」機能でどんな風にスクリプトが作成されるのかを確認して、自分でスクリプトを作成するのがいいと思います。

最終的に定義が終わったら「Save Forever (Modify Counter: xxxx)」ボタンをクリックすると、デバイスへ書き込みが行われます。書き込みが終われば、PCから外して別のPCへ接続しても定義したキーを使えます。


SayoDeviceで他にできることは?

スクリプトで簡単なプログラムが作れたり、パスワードを定義して、ワンキーでログインしてみたり、買ったのはRGBモデルだったのでキー照明LEDの色を自由に設定できたりもします。

前の方でも書いてますけど、超多機能です。なので、使う方もある程度の知識が要求されちゃうデバイスです。まずは、1枚ペラで案内されているマニュアルを読んでみることをお勧めします。英語か中国語ですけど、ブラウザーの翻訳機能を使えば難なく読めますし、問題はないはずですよ。


ところで、どんなキー操作をマップしてるの?

オンライン会議と普段使いでよく使う操作をマップしてます。大体こんな感じですね~

  • Win + Shift + S (Windowsの画面コピー)
  • Win + R CMD ENTER (CMDを開く手順)
  • MUTE
  • Vol+
  • Vol-
  • Mic Mute (MS Teams)
  • Video (MS Teams)
  • Exit (MS Teams)
  • Share (MS Teams)
  • Raise Hand (MS Teams)

そんな超絶トリッキーなキーを定義するわけではないですけど、ゲームが趣味な人にはいろいろと便利なキーボードだったりするのではないでしょうか? あー あとは動画編集ソフトとかお絵かきソフトとかのショートカットを多用している人にもいいかもしれませんね。


■ 関連情報

SayoDeviceのキーボード設定用アプリのダウンロードURL

SayoDeviceのマニュアル


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